3D映像というのに興味があったので友達誘ってTOHOシネマズで鑑賞。確かに3Dは効果的だった。平面のスプライトが擬似的に重なっているようなものではなく、例えば人間の顔のおうとつがそのまま無段階にきっちり立体に。へりから崖の下を覗き込むシーンの説得力はなかなかのもの。
ストーリィよりは映像効果を楽しむスタンスで観た。それで3D映画を観て気づいた点など列挙してみる。
- めがねをかけると絵が緑がかる
- 「字幕」にもz軸ポジションがある
- スクリーンが若干せまく感じる
- 長時間観ると頭痛をきたす
- めがねが汗でずりおちてくる
- うるっときてもめがねで隠せる
最初、ちょっとがっかりしてしまったのが、めがねをかけると歴然と緑色になったこと。めがねを通さなければとっても綺麗なすがすがしい色なのになんだかもったいない。かけっぱなしなのでだんだん慣れてくるけど。そして、すぐに現れた次の違和感は字幕で、読もうとすると絵から焦点を外さないといけない。これは3Dの弊害ですね。絵からくる情報量は2倍どころではなくなっているから、字に注意を向けた瞬間、コーンからソフトクリームぼっとり落としたような気分に。字幕より手前に描かれるはずのオブジェクトも字幕の裏に回るのでその時にウッとなってしまう。
席はいつも通り後ろから2番目くらいをとったらスクリーンが小さく感じられた。奥行きの情報が入ってスクリーン領域の重み付けコントラストがきつくなったのだろう。ふち周辺は焦点合わせてる場合ではない、まさに捨て領域といった感じで*1、境界は字幕とオブジェクトの前後逆転に似た違和感があるし、端っこが見えないくらい前の方が良いかもしれない。2D映画は一番後ろくらいが全体が無理なく視界に収まってよい感じだったけど、3Dはまた違うようだ。
臨場感は、立体感が「無い」と「有る」の差だけ確かにすごくなっているのだけど、その場に立たされるといった、生々しいものではまだなかった。前の方で観たらもっと違ってくるのかなぁ。あと鑑賞以来頭痛がずっと続いているのだが、疲労という点も課題なのかな。
中身もそれなりに楽しんで観た。人間とNavi族は基本的に別々のシーンで登場するが、たまに一緒になって、Navi族でかっ!矢でかっ!と驚くことになる。宇宙からきた美女*2の話に似た違和感ある驚き。ハリウッドのしゃべるVFXキャラクターは犬だろうが猫だろうが人間だろうがポットだろうがみんな同じ感情表現する。相当分かりやすい大げさでストレートでちょっとウザいくらいの表情。感情移入の問題は微妙なさじ加減が難しいのかもしれないけど、これは甘口カレー。クリーチャーは素晴らしいのに。こんな違和感も3Dのそれと同じく観ていたら慣れてくるので大丈夫。
「違和感」で無理やりまとめてみました。