ChatGPTと少しお話してみて

まだかわいいヤツ。
牙を向きそうな片鱗もあるかもしれない。

Gmail 等の OpenID でさくっとサインアップしてさわれるWebサービスになっている。 ChatGPT

現状では5つ6つ質問を重ねると timeout error になってしまう印象。

ただ、日単位で改良バージョンがリリースされているようで、経験値をかき集めて急激に育っているかもしれない。

ChatGPT が面白いのは、質問への回答が会話全体の流れを踏まえたものになっている点。慣れない英語のチャットで回答に読み落としがあって、次の質問に「さっきも言いいましたけど~なのですから、・・・」と返されて、ホォ(#^ω^)ビキビキとさせられたのが新しくて楽しい。

「日本語で質問していい?(日本語)」と聞くと、「誠に申し訳ないですが私は英語専用で日本語には対応していないのです(日本語)」と回答があり、日本語使ってる自覚ないのと聞き返す一幕も。

最近何かと話題の量子もつれ量子テレポーテーションについて教えて!してたら、なんか期待と違う回答で、詳細を詰めていったら自分の勘違いしてた部分が判明した。お礼を述べたら、あなたの勘違いの修正のお役に立てて嬉しいってドヤレス来てこいつすげぇってボルテージが急上昇した。

現状 ChatGPT の課題もまたこの会話形式である印象を受けた。会話の流れを踏まえ続けるため、後続の回答計算がどんどん重たくなっているっぽい。テーマを1つ掘り下げていくと早晩 timeout error で応答不能になってしまう。ただ、大量アクセス下で計算リソースと時間を相当制限しているだろうからよく分からない。

試したが失敗した例

三行で要約して、的なのはダメだった。例えば、英語でのやり取りで、これ以降は30語以内で短く答えて=>もちろんです。これ以降はそうなるように努力します、私は自然言語処理のAIとして・・・と、それ以降も安定的に100語以上で答えてくれた。さっきの回答に何語使った?と聞いても答えられなかった。

ChatGPT の処理能力についてあの手この手で問うてみたら、私はそのように作られていないのでご期待には添えません、という押し問答になってしまった。ふとAIに自己言及を求める質問になっていると気づいたので、一般論で自己言及はNGなのか聞くと、無限ループを避けるため自己言及の質問をガードしなければならない、ただし自己言及を行うタイプのAIもあるという回答を得た。

チューリングテストについて聞いてみたけど、納得のいく答えには届かず timeout error に移行してしまった。これこれとは何ですか?=>〇〇です。までは調子が良いが、それでは、このように設定を変更すると答えはどう変わりますか?みたいな掘り下げは、文脈を取り違えたり、以前の回答を繰り返したりと、まだ荷が重いみたい。*1

感触

話題の自然言語処理AIの計算処理をムニムニッと触わってみたけれど、かなり体重を預けぎみに話しかけてもバインと跳ね返してくる手応えは素晴らしい*2。といって、腰を据えたお話を始めると目に見えて負荷が増大するのか苦しそう。また、期待と違う回答の時はこちらが質問を工夫する歩み寄りがいる*3。ということで、人間が普段当たり前にやっている終わりの無い思考活動って相当重厚な計算処理なのだとも再認識。

*1:いい話し相手ができたと思ったのに…

*2:英会話の頭を鍛える日本人の救世主ツールでは

*3:間違いをたしなめると謝ってくるやり取りは目覚めそう