ワンランク上の日本語

こいつあなどれんなと思わせる洗練された日本語を話したいと思うこの暖冬、意識してみようかなというポイントを挙げてみる。

  • 「る事が出来る〜」を「られる」に
  • 「そうでございますか」を「左様でございますか」に
  • 「になられる」を「なさる」に


基本的に、短い=シンプル=美しいというポリシーで日本語を短く、スパッと言い切る。すると、聞き手はその小気味良さに「うっ」となる。あれれ、言葉足らずと思ってたら、もう言い切ってたやんかこいつ、早っ…、アルゴリズムが違う!*1と。


「る事が出来る」。これは多い。テレビだろうが会話だろうが、使われてるのを聞いてると安易感、冗長感、水増し感がたれ流れる。「えー、賞味期限切れてても食べれることが出来ます」なんてのは哀愁までただよう。

「左様でございますか」は、NHKの番組でトヨタがレクサスブランドを起ち上げる時に社員教育として叩き込んでいたのを思い出す。これが言えたらシックな感じが醸される。

「になられる」は実は「食べれることが出来る」と姉妹だと思う。違和感がそんなにないけど。ちなみに、姉妹はきょうだいと読む。意外だけど。「ゴルフをおやりになられて」→「ゴルフをなすって」。「なさる」を使いこなせたら山の手の香りがあたりをつつむ。


中でも「られる」は効果的。使う場面は多いし、その分洗練される割合もでかい。面白いと思った方は実践してみては。ただ、僕はワンランク上はなかなかしんどいと思ったのでほどほどにしたい。

*1:プログラムも短い方が洗練されていて美しいという考え方があるとか