僕の場合、用意された正式なレビューの手続きを踏まない事で、独断的で間違った感想だから人様にお見せできないのではという無闇な不安から逃れようとしている。
前置きはさておき、例のバイト中に何気なく手にとって読んだ本。
- 作者: 綿矢りさ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/10/05
- メディア: 文庫
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文体が女子高生の独白形式ゆえか、少しとっつきにくい感が最初あったけど、中盤辺りから気にならなくなった。世界に引き込まれてしまったんだと思う。所々に情景描写が直接五感に働きかけてくる臨場感があって、その中にグラついてる高校生がいて、やるせない現実のグロさが垣間見えた気がする。おぉ…。数時間でサクッと読めるが、しっかり濃い目の体験があって、個人的に、とても分かりやすく小説の体裁を感じさせてくれる作品だと思った。