ピンク色のオタク

このタイトルフレーズでピンときた人は分かっていらっしゃる。同士よ、僕もハマってしまった一人です。

これからピンク色のオタクについて少しだけ触れるけれど、このオタクただものではなかった。国籍はアメリカ。アメリカ人と日本人のオタクイメージってなんかズレている。彼は自らをオタクと称し、otakuと書かれたティーシャツを着て、ステージに立つ。


ジェイソン・ムラーズ


ジェイソン村の村長。ジェイ村でええやん。僕が思わず村民登録しかけたほどのデザインセンス。アメリカ人は違う。ちなみに村長が制定したと思われるジェイソン村民憲章なるものを確認。

  • 自分らしくクリエイティブであれ
  • 他人にやさしく
  • 自分の望むように生きること
  • 常に微笑んで、笑っていること
  • ひたすら踊りつづけること

(ジェイソン村民憲章より)


以前ここでも紹介したCD「Beutiful Songs ココロデキクウタ」(d:id:TO-SHI-O:20061020)の中で、一曲お気に入りのものを挙げたのがYou and I both。この人なんて軽やかに自由自在に歌うんやろかと気に入って手に入れたアルバムが「MR.A-Z」。もう何回聴いていることか。


Mr A-Z

Mr A-Z


アルバムの中に聴き覚えのある曲があって、うわわっと気づいた。


結構前に、ラジオから流れてきて「あ、この声ナイス」と思ってその場で録音した曲があった。それが何とくだんのGeek in the pink。パーソナリティの「ジェイソン・ムラーズ、ピンクのオタク〜」って紹介もちゃんと録音されていた。


「この人の歌は波長合う」って2回もピンときたヤツがオタクだったのは自分にとってなかなかの不覚だが、まあいいや。オタク最高。今思えば、Geek in the pink のタイトルにヒントはあった。


ジェイソン・ムラーズの歌はとにかく多弁。にもかかわらず、普通の人ならまくしたてる感じになる量の言葉を、彼は一語一語、抑揚まで見事に制御しつつ繰り出していて、まるで精巧な細工の美しさに圧倒されるかのような聴き応えがある。技巧ばかりでなく、声も半端なくいい。響きが豊かで余裕があって聴き苦しさを感じさせない。なんて稀有なボーカリストでしょう。


アルバム「MR.A-Z」でついにカラオケに収録された彼の曲「word play」*1発見。聴いてて思ったのは、「まあ、日本で有名になって選曲数増やしてくれたまえ」。Linkin ParkのFaintのラップパート以上にしんどいのではなかろうか。


ともかく、この人のライブに行ってみたい。

*1:2曲のうちの1つ