晴れ男

先生はいわゆる晴れ男でらっしゃるらしく、「講義の日は不思議と晴れになるので屋外デッサンには困らないんですよ」と。確かに前日が雨でも、当日晴れでぬかるみもなく、講義が終わってから天気がくずれることもありましたっけ。いや、短い間でしたが珍しい不思議体験をさせていただきました。
今日は屋内でパースペクティブ(遠近法)についてお話がありました。線〜、色彩〜、空気〜があり、平面に立体を描くための工夫ということです。空気による遠近感は湿度の高い日本でよく実感しやすく、ヨーロッパは乾燥しており、肉食のせいで腸が短く、体臭が強い。シーザーをカエサルと読むなどローマ字読みが新鮮で、私が帰る頃にはイタリア語が通じて面白くなってきた。要するに語学は座学ではないんですという結論に至られ、最後に何の話でしたっけとおっしゃいました。脱線は僕もよくやるので大歓迎です。脱線後の猛烈な突き進み具合も気持ちのいいものがあります。外国の話はとても楽しく拝聴できました。