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間もなく公開のこの映画、今日一足先に見てきました。家の人が当てた試写会の券がなぜか宙ぶらりんになり、誰も行かないなら僕が行くよと、そんな具合に自分に回ってきたんです。
上映前にプロデューサーの鈴木敏夫さんと監督の宮崎吾朗さんが壇上で挨拶。鈴木さんいわく、もともと『ゲド戦記』は宮崎駿監督が惚れ込んで手がけようとしたが、原作者のアーシュラ・K・ル=グウィン氏が作品の映像化を頑なに拒んでいたため*1断念した経緯があり、その代わりに作られたのが『風の谷のナウシカ』だと。ナウシカに出てくる「腐海」が二面性を持つ*2のはゲド戦記に影響を受けているということでした。
それから、ジブリの新監督は宮崎駿氏の息子さんで、なかなかの好青年。もともと他の人に監督をさせようと思っていたけれど、製作チームに関わっているうちに自分がやりたくなってしまったとのこと。さて、偉大な父にどこまで迫れるのか、お手並み拝見といった感じで上映スタート。
『ゲド戦記』*3は剣と魔法とドラゴンの世界、ファンタジーの世界です。でも本作は人間ドラマが軸だと感じました。ジブリ作品らしさがしっかり受け継がれてます。架空世界の風俗の描写に説得力があって、食べ物や、剣や、色んなモノが活き活きとしています。キャラクターの顔や表情などが駿監督のそれと少し違うんですが、人間臭さ*4には独特のキレを感じます。
予告CMでお馴染みのテルーの歌。歌声そのものが普遍的な哀しさをたたえているかのような、あの歌です。この声に目を留めた監督の手腕にこれから期待大です。
原作はえらく長編のようですが、また一つ読んでみたい作品を見つけました。
参加者全員へのプレゼント。あまりに普通でむしろ開けにくい^^;